WandeR:Automata

バイクとキャンプと旅の話

水曜どうでしょうに影響されて原付ベトナム縦断した時の回想 2日目

2019/03/03 2日目

 

 

 

1日目はこちら。

en-wanderlust.hatenablog.com

 

 

ゲストハウス「はっぴーはうす」にて。

朝、目が覚めて腕時計を見ると7時すぎだった。

8時にレンタルバイクを引き取ることになっていたしベッドから出る。

昨晩はベッドに潜り込んでからも道路からクラクションが聞こえ続けて、なかなか寝れなかったが、朝はとても静かだった。

まだ他のゲストが寝ている中、静かに準備を完了した。

ベトナム初バイクだから早めに出発したかったけど、日本人以外は時間にルーズだろうと思って、8時15分ぐらいに店に着いた。

しかし店が開いていなくて、「ほんとテキトーなんだなw」と思いつつ、宿に戻る。


そして気づいた、時差という概念に。(遅


そういえばベトナムは日本時間より2時間戻るんだった。

そもそも腕時計を合わせていなかった。

7時に起きたと思っていたのが実は5時で、8時を過ぎても開店してないのではなくて、まだ6時過ぎたぐらいだった。

仕方ないので宿でスマホをいじって時間を潰す。当時のツイートがこれ。

掃除を始めたヘルパーのおじいちゃんと話したり、他のゲストも起きて出発したり。

だらだら時間を潰してやっと本当に8時になった。再度、バイク店へ行く。

 

 

レンタルバイク屋「スタイルモーターバイク」

昨日もいたイケメン店員にシンチャオ(こんにちは)と挨拶して、昨日スマホで撮った契約書を見せる。
「昨日レンタルバイクを契約した者です、受け取りに来ました」なんて俺には話せないから。

昨日会ったとは言え、俺を覚えていたのかわからないけど、言いたいことは理解してくれたようで、バイクを準備し始める。

おしゃべり(ただし何言ってるか不明)な店員の兄ちゃんが、昨日契約したウェーブα(中身はスーパーカブ)に謎の鉄棒をくくり付けだした。

 

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スクーターの皮を被ったスーパーカブ


…? …あ、これキャリアだわ!!!

ゴムひもでくくりつけるだけのスーパー簡易キャリアだったw

日本のバイク乗りとしては、これで長距離ツーするなんて信じられないテキトーさ。

一応、キャリアが無くてもシート後部にバッグを積載できるようにショックコードは持ってきてあったんだけど、要らなかった。

でもむしろ走ってる途中でキャリアごと落下しそうでそっちが不安になる。

 

そんな不安は他所に、おしゃべり兄ちゃんが燃料計を指さして何か話し出した。めっちゃ笑顔だけど何言ってるかわからん。

何言ってるかわからないけど、「ガソリン満タンだからな?」ってことだと勝手に理解しておいた。

「オーケー」を連発する俺。

次はエンジン始動やシフトチェンジのやり方を教えてくれる。

日本でクロスカブに乗ってるので教えてくれなくても操作はわかるんだけど、そう言葉で伝えれないので大人しく聞く。

 

兄ちゃんは次にヘルメットを持ってきたが、シールドが無かったので、「プリーズ」って言いながらシールドを上げ下げするジェスチャーをしたら、シールド付きに変えてくれた。

すげー、こんなテキトーで通じるもんなのねー。

バイク乗りの装備で一番大事なものがヘルメットだけど、持つと貧弱なのがすぐわかった…。事故ったら終わりだと本能が告げてくる。

日本で使ってるショーエイのJフォースより圧倒的に軽い。あの軽量メットより軽いとか絶対おかしい。

普段バイクに乗らない人ならそんなに違和感は無いんだろうけど、乗ってる人からしたら怖すぎた。

でも他に無いだろうし、仕方ない。

正規ディーラーでも無い限り、ちゃんとしたメットは売ってなさそうだし、それを訪ねる会話力が無いので諦める。

 

準備完了してエンジン始動。

ボボボボボボボ、と聞き慣れた排気音。

何だか安心する。この子とならベトナムを走りきれる気がした。

店員にサンキューとだけ言って、ついに縦断の旅が始まった。

 

とりあえず、ハノイ旧市街を出てアジアハイウェイ、略称「AH1」に合流しなければいけない。

グーグルマップで道を確認しつつ、AH1を目指す。

アジアハイウェイはQLA1とも表示されるので間違えないようにしなければいけない。

ハノイから、この日の目的地であるニンビンの街まで、約100km。

日本なら名古屋から琵琶湖まで走るぐらいの距離なので、プチツーリングみたいなもの。

 

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2日目のルート

 

 

1日目は大変だろうと思って、距離を短めに計画してある。

ウェーブαはクロスカブと同じ110ccだから加速も減速も似たようなものだと思ったけど、フロントブレーキが全然効かなくて減速しづらい。

でも店に戻ったところで会話できない。

リヤブレーキ多め+エンジンブレーキに頼ることにした。

とりあえず走ってくれてるのでそのまま進む。

 

 

 

道路に人権が無い!

旧市街は住宅街でまだマシだったけど、大きい道路に出ると交通量が多いからもうすごかった!
とにかく原付同士、車同士の距離が近すぎて怖い!

原付も車も横スレッスレで追い抜いていく。

「バイクより大きい車のが強いんだから優先だろ」って言われてる気がする。

水曜どうでしょう班の気持ちがとてもよくわかった。

 

自転車も歩行者も、目の前にどれだけ車が走っていても道路を横断してくる。というかどの車も止まらないから横断するしかないんだ。

歩行者優先なんて優しい気配りなど存在しない。

 

信号待ちでは原付と原付の隙間に原付が入り込んできて、もうぎゅうぎゅう詰めだ。

日本で例えるなら、1車線に4、5台の原付が横並びする感じです。

信号にはあと何秒で信号が切り替わるかの電光表示があるんだけど、青信号に変わる3秒前くらいには発進しないと、後ろからクラクションを鳴らされる。

 

ナンデ?!まだ赤信号なんだけど!

 

右側通行にはすぐ慣れた。

というかその程度サッサと慣れないと話にならない。

赤信号でも右折OKだから、青信号でも油断できない。これは慣れようがない。

高速バスはクラクション鳴らしまくって原付を押しのけて突っ走っていく…。

生き残りたい♪生き残りたい♪まだ生きていたくなる~♪

いつのまにか、脳内でマクロスFの「ライオン」がループ再生されていた…。

 


アジアハイウェイ、AH1に合流。

交通量の多い道では写真を撮るために端に寄るのさえ怖くて、やっと撮れた。

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アジアハイウェイ1の看板。これだけを頼りに縦断する

 

AH1の青看板はわかりやすい。

日本と同じように、行き先を示す青看板にはその街の名前と方向が表示されていることが多い。

ベトナム文字は、フランスの植民地化以降に普及したローマ字表記に、補助記号が付いているだけだから、とりあえず読める。

例えば「 Hồ Chí Minh 」。ホーチミンだ、読める。

街の名前さえ覚えていれば、その矢印の方向へ進めば良い。

その点だけ考えれば、ベトナムを走るのは簡単かもしれない。

 
幹線道路?になるAH1をしばらく走ってわかったけど、どうやら車線の区分も日本と逆で、一番左側の車線が車用の追い越し車線、右側が原付。遅い車両ほど右側を走るルールらしい。

だからと言って右側が安全かと言えば、別にそうでもない。

なぜならウィンカーを出して外側の車線を走れば、逆走が合法らしい。

逆走する原付は、自分から見て一番右端を走ってくるから、避けなければ正面衝突する。

路側帯みたいな白線があるけど、みんな自由に走ってるので、ルールがわからん。

速度制限はわからないけど、60と書かれた看板を頻繁に見たから60km制限っぽい。

とにかく、何でも周りを観察してそれに合わせるしかない。

「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるけど、あれは過大な表現でも何でもなくて、自分の命を守るためのガチなやり方なのだと、理解した。

道路は舗装されているが、埃っぽいからマスクを日本から持ち込んで正解だった。

ベトナム人でも運転中にマスクしてる人はたくさんいる。

とにかく自分の常識が一切通じないことを痛感しながら走り続けた。

 

 

 

 

燃料計を確認。

1時間以上走ってそろそろガソリンが減ったかなと思ったのだ。

でもまだ針は満タンを差している。さすがカブ系、低燃費!

その後1時間ぐらい走っても針が動かない。

 

コレ壊れてるわ!

 

出発前の店員の兄ちゃんの燃料計確認は何だったのか…。

もしかして、「ガソリン満タン入ってますからね」じゃなくて、「燃料計壊れてるんやでwまぁ気にせんといてやw」だったのか。

 

そういえば、スマホホルダーもこんなんだし。

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スマホホルダーという名の輪ゴム


輪ゴム!

確かにスマホホルダーは付いてるけど、ただのスマホ置き場になっていて、ホールドはしていないw

何から何までツッコミどころ満載で忙しい。


燃料計は壊れてるけど、走った時間から逆算してガソリンは少ないはず。

ガソリンスタンドを探しながら走ることにする。

給油関係のことは日本にいる時に調べておいた。

ガソリンスタンドの外観は日本と同じなのですぐわかる。

特に、ベトナム国営石油会社「ペトロリミックス」がわかりやすい。青い背景にオレンジ色のPマーク。

ベトナムではガソリンスタンドでスマホを使うのは厳禁。中国製スマホが爆発しまくったせいらしい。

だから写真が無いけど許して下さい…。

 

日本と同じようにガソリンだけでなく軽油とかも給油できるから間違えないように、Xăng(サン。ベトナム語でガソリン)と書いてある給油機の前へ。

「Xăng RON」のRONはオクタン価の事。以前はレギュラーとハイオクがあったらしいが今はハイオクしかないらしい。

給油機の前に止めると店員が来るので、シートを開けて燃料タンクの蓋を開ける。

店員には、đầy(ダイ)と伝える。ベトナム語で「いっぱい」、つまり満タン。

給油機のメーターにTỔNG SỐと書いてあるのが合計金額。2万ドンぐらい給油した。

2万ドンは約100円。安いw


燃料計が壊れてるウェーブαちゃんはもちろん走行距離メーターも無いから、走った時間で残燃料を計算するしかない。

G-SHOCK持ってて良かった!

ウェーブちゃんの燃料タンクは約3L、整備やオイルが悪いことを加味して燃費は悪くてリッター50kmぐらいとして、連続巡航150kmと推測。

時速50~60kmで走ってるから、ガソリンスタンドが見つからない場合を想定して、2時間走ったら絶対給油することにした。

 

ベトナム北部の乾季は涼しいくらいだし、気温的にはツーリング日和。

とか油断してるとバスに轢かれるか誰かを轢くので注意しながら、ひたすら走った。

 

 

ハノイから南に約100kmの町ニンビン

Bookingドットコムで予約した安ホテル、「Lam Dat Hotel」を見つけてとりあえず目の前に駐車する。

中からお姉さんが現れた。ベトナム語指さし会話帳を見せつつ、予約してきたと伝える。同時にBooking.comと伝える。

受付カウンターへ案内されて、色々聞かれるが何言ってるかわからない。

このお姉さんは英語ができるらしく英語で話してくれたけど、俺は英語もわからないんだぜ(ドヤ顔

お姉さんが宿泊者のリストを見せてきて、自分の名前があったので「あ、これこれ!○○です!」って感じで伝える。

また何か言われるが、わからない。

頑張って何度も聞いてみたら「パスポート」っぽく聞こえたのでオウム返ししたら合っていた。

パスポートを渡したら彼女のスマホでパスポートの写真を撮って返却された。そういうことか~。

ベトナムで宿に泊まる手順がわかった。

というか海外はみんなこうなのかな?

 

原付をホテルのロビー内まで入れるように言われた。さらにハンドルロックはしないようにも言われた。たぶん。

Bookingドットコムに書いてあった「駐車場有り」って、そういうことか~。

ロビーが駐車場とかすごく合理的かもしれん。

 


2階の部屋へ案内される。

日の差す窓は無いけど、ユニットバスで、無料Wifiがついて一泊1000円くらい。

安い!すっごーい!

日本一周で野宿とかしてたし、ドミトリーのライダーハウスが千円くらいだから、すごく安く感じる。

 

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一泊千円!

 

 

もう14時過ぎなのに昼飯を食べてなかったから、ホテルの1階の食堂へ。

メニューにはベトナム語だけでなく運良く英語も書かれていたから、ヌードルを頼んだらフォーが来た。

香草が強くて日本には無い味だったけど全然食べれる。むしろ新鮮で美味しかった。

 

 

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人生初のフォー

 

 

 当時のツイート

 

 

そうそう、キャリアは本当に不安だったw 

 

 

部屋でちょっと休んでから、ニンビンの郊外へウェーブちゃんと出掛けた。

ニンビンには世界遺産のチャンアン複合景観がある。観光の町なのだ。

「陸のハロン湾」と言われる、洞窟と川と山の絶景らしい。

しかし駐車場まで行ったところで心が折れた。

ハノイ並みに原付と車が多くてめちゃくちゃだった…観光地だもんなあ。

初日で疲れてたし、近くをぶらぶら走るだけで良いや、と諦めた。

よく言えば柔軟。悪く言えばヘタレ。

 

 

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天気は良いのに何だか空気の色が淀んでる感じがする。

日本の日本海沿いの岩をたくさん持ってきた、みたいな景色。

 


晩ご飯はまたホテルの食堂。メニューに英語で野菜炒め的なことが書いてあったからそれを頼んだ。

失敗した…。

茹でただけのほうれんそう的な野菜が出てきた。

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晩御飯は茹でた草



俺が求めていたのは日本的な野菜炒めなんだ…草オンリーとか地獄だった…。

この写真を撮ったのが半分ぐらい食ったとき。まだこんなにある。

味は草の味しかしない。

最後はもう気持ち悪かったけど、残すのは失礼だし頑張って食った…。

量が多くて他のものを注文する気にならなかった…。この日、一番つらい時間だった。

 

ホテルのお姉さんとちょっと話したというか、意思を疎通した(?)

年齢的にオーナーの嫁なのか娘なのかよくわからない。

中国人か韓国人かって聞かれたけど、日本人だって答えたら何だか嬉しそうにしてた。

どうやらお姉さんの姉が東京に住んでるらしく、お姉さんのスマホのLINEで、東京の姉と俺がテレビ電話することになった。

お姉さんのお姉さんは日本語が上手で、東京でベトナム料理店を開くつもりらしい。

ベトナムの人って思ってたより気さくで話しやすいんだなあ、ただ単に言葉がわからないから俺が壁を作ってしまうだけなんだ」、と実感した。

 

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お姉さんの人懐っこさも相まって過ごしやすい Lam Dat Hotel

 

ホテルはユニットバスで、お湯が出るし、もともとシャワーで体を洗う癖がついてるので、日本のライダーハウスと比べたら全然豪華だし、なにも不都合は無かった。

 


この2日目は全てが初体験で、運転してるだけで精神力使うから、疲れてしまって写真が少ないのが悔しい。

この1日だけでいったいどれだけの「わからない」があったか数え切れない。

こんなに刺激的な旅になるとは思わなかった。不安はあるが、未知への期待もある。

昨日は時差のせいで寝不足だったから、この日は早く寝た。

とても濃い一日だった。

水曜どうでしょうに影響されて原付ベトナム縦断した時の回想 1日目

1日目。

早朝にアパートを出発し、中部国際空港セントレアへ。

電車に揺られながら、(本当にベトナム行く気か俺…)と緊張してた。

もちろん楽しみもあったけど、不安も大きかった。

海外旅行は子供の頃に家族と行っただけで当然全て親任せだったから、実際、初めての海外旅行みたいなもの。

ベトナム語はもちろん英語も話せない。5W1Hも覚えてない。現地に知り合いがいるわけでもない。

頼みの綱は指差し会話帳ベトナム版とスマホgoogle翻訳のみ。

色んな人に心配された理由が出発直前になってやっと実感が湧いた。

 

空港に到着。

バックパッカーは全然いない。ほとんどの人がスーツケースをゴロゴロ引っ張っている。

 

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35リットルのバックパックが全ての荷物

予約していたイモトのWifiを借りる。他にも通信会社の窓口はあるのにイモトだけ行列だった。

出国ゲートへ。

液体はカゴに出していたけど、歯磨き粉と石けんで引っかかったw石けんも駄目なんだなあ。

悩みに悩んで買った35リットルのザックは問題なく機内持ち込みできた。

レートは悪そうだったけど、日本円をアメリカドルとベトナムドンに両替しておく。

日本円から0を2桁取って半分にするとドンになる。一番大きい紙幣50万ドンが、2500円。

めちゃくちゃ嵩張る!


飛行機に搭乗。利用したのはベトナム航空。中国系列は心配だから嫌だ。

ベトナム航空は企業カラーが蛍光水色で、機内のブランケットもその色。

そのとき来てた服も偶然、まったく同じ色。なんか恥ずかしかった。


ベトナムのノイバイ空港に着陸。

搭乗から約5時間で着いた。

日本人が全然いない。

首都ハノイへ向かうべく、バス停を探す。

地球の歩き方ベトナム版」に載っていた、86番のツーリストバスに乗りたい。


空港を出てすぐベトナムの交通事情が日本より遙かに危ないのがわかった。

横断歩道を歩いているのに車は止まらない。速度を調整してギリギリぶつからず走り抜けていく。

バス停がよくわからなかったから、バックパッカーの旅行者を探した。

旅行者ならまずはバスで首都へ向かうだろという予測だ。

バックパッカーが並んでいるバス停を見つけた。

バスの前にいる車掌のオッサンに、「チャンクアンカイ?(泊まるゲストハウスがあるストリート名)」と聞いたら、返事が「イエス」だったから乗った。

今思い出すと本当にイエスだったのかさえわからないから、本当に86番バスだったかどうかの確証は無い。

 

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不安すぎて写真の構図を考える余裕も無いw


料金は先払いだった。紙幣を数えるのにもたつく。ケタが多すぎる…。

たまたま日本人の大学生が乗ってきて、その子もたぶん86番だと言ってたからちょっと安心した。

バスが出発する。

一応、グーグルマップで現在地を把握してハノイ旧市街方面へ向かっているか確かめた。

ポケットWifi持ってきて良かった!

バスにもWifiはあるようだけど。

バスの中から外を見てるだけでもわかるぐらい、交通事情が混沌だった。

日本で調べた通り、右側走行で、赤信号でも右折は可。

速度はそんなでもないけど、信号待ちでは隙間があればとにかく前へ前へと詰めていくし、ぶつかりそうなぐらいスレスレを追い抜いたり並走する。

交差点で普通に信号無視していくし、クラクションは常に聞こえる。

バイク乗りの地獄だ…と思った。

グーグルマップの現在地でそろそろゲストハウスの近くだとわかっていたし、バスが停車したからとりあえず降りた。降り方がわからないから丁度良かった。

グーグルマップでゲストハウス「はっぴーはうす」を探す。

ハノイ旧市街は入り組んでいて、どこも同じような景色で、とてもわかりにくい。

 

ゲストハウス はっぴーはうすの看板を見つけた。

入り口は路地の奥にあるようだ。他人の家の横を通り抜けていく。

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日本人の女の子っぽい絵についていく

宿らしき玄関で靴を脱いで階段を登ったら、突然おじさんの声がして驚いた。宿の人だった。

オーナーかと思ったけどヘルパーらしい。

日本語に安心した!

ドミトリーに荷物を置いて、ちょっと一息。

ドミトリー部屋は日本のゲストハウスと変わらない。二段ベッド。

女性のオーナーさん(以下はっぴーさん)が戻ってきたからさっそくレンタルバイク屋へ案内してもらう。

 

【補足】

旅を計画し始めた頃、ベトナムでレンタルバイクを借りると決めて、ネットで検索した。
ホーチミンの日本人宿「うさぎや」さんのHPで、レンタルバイク屋も紹介してくれると知り、メールで連絡を取った。
うさぎや」さんはゴール地点のホーチミンの宿なので、スタート地点ハノイの「はっぴーはうす」さんに連絡をとってくれた。
で、はっぴーはうすさんがレンタルバイク屋を紹介してくれることになっていた。
又聞きの又聞きみたいなややこしいことになっている。

 

 

歩いてすぐ、店はあった。その名もスタイルモーターバイク。

店員は落ち着いた雰囲気のイケメンと、明るくておしゃべり好きの2人。

日本みたいに制服とか着ているわけではないから、店員なのか客なのかわからないw

 

英語がわからないので、はっぴーさんに全権を委ねる。もし悪人だったら絶対カモられるが、もちろんそんなことは無い。

ホンダの110ccか、ヤマハの125ccか、という話になった。

 

外見ではわかりにくいが間違いなくホンダのカブだ!

クロスカブを乗り回してるから慣れてるし、旅の相棒はホンダのウェーブ アルファ110に決まった。

これが契約書。

 

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簡単な英単語しかわからないのですぐには読めない

 

3週間のレンタルで180ドル=2万円。

中古を買うよりレンタルにして正解だった気がする。

デポジットで600ドル、6万6千円くらい払ったが、戻ってくるのでOK。

この時にバイクを借りてもいいが、出発は明日。

有料の駐車場しかないので、翌日受け取りに来ることにした。

ベトナムでのバイクの駐車は、歩道に停めたら座ってるオッサンに駐車料金を払うというシステム。

店の前は大体そんな感じらしい。

オッサンはやっぱり私服なのでただ暇して歩道に座ってる人にしか見えないw

 

バイク契約も済んだので、旧市街のナイトマーケット(というか夕方)をウロウロしてみる。

スマホをスられるというか、ぶんどられる事もあるらしく、迂闊にスマホを出すのが心配で写真は撮らなかった。

とにかく原付が多い。クラクションは5秒おきには絶対聞こえる。

Tシャツ屋さんに入って値段交渉らしきことをしてみたけど、安くはならなかったし、特に面白くもなかった。

日本で売ってるガイドブックには値段交渉しましょう的なこと書いてあるけど、冷静に考えたらこれ冷やかしだしなあ…。

色んな店を外から眺めつつぶらぶら歩いた。

 

 

そして道に迷った

いや、ちゃんと目印は決めたんです。

目印の標識を決めて、しばらく歩いて、さあ戻ろうと思ったら同じような標識がいくつもあったんです。

「なんて馬鹿なんだ俺は!!!」と、今まで生きてきて四番目くらいの強さで自分を罵倒した。

旧市街はごちゃごちゃしていてどこも似ていて、しかも日が落ちて暗くなったせいでさっきの風景と一致しない。

宿の入り口はわかりにくいし、ポケットWifiを宿に置いてきたせいでまともにネットも使えない。

はっぴーさんに電話しようにも電話番号がわからない。

詰んだ…と本当に思った。

 

それでも何とか同じ場所を歩き回って、はっぴーはうすを見つけた。

気軽に散歩するはずが冷や汗かいた…。

宿でちょっと落ち着いてから夕食を食べに行った。

観光客向けのレストランにした。

とりあえず入る。店員が来る。英語で何か聞かれるがわからない。相手が諦めてとりあえず座れや的な雰囲気で、席へ案内してくれる。

席へ着いてから、「何名様ですか?2階で食べますか?それとも1階で?」だとわかった。

完全に全てをスルーして着席した。どんな客だよ。

よく考えれば、日本なら同じ事を聞かれるのに気づかなかった。

相手の言葉を理解しようとするんじゃなくて、想像力が大事なんだなーと思った。

メニューを持ってきてくれたので、英語でミートスパゲッティっぽいのを見つけてそれにした。

 

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ぼっちは俺だけ

 

食事を摂るだけでこんな体たらくとは…。

 

先が思いやられる。

「会計お願いします」もわからなくて、指さし会話帳で調べてお願いした。

グーグル翻訳もあるからこっちの言いたいことは伝わるけど、相手の言葉がわからないから駄目だ。

 
はっぴーはうすに戻り、入り口前で写真を撮る。

ナイトマーケットがあるらしく、旧市街は完全に許容量をオーバーして大渋滞になっていた。

驚いてしまうけど、これがここの日常なんだろうなあ。

 

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原付が駐車しすぎてて歩道は歩けない

 

明日から、この地獄を走るのかと思うと気が滅入った。まだ始まってもいないのにw

宿でシャワーを浴びて、9時ぐらいにベッドに寝転がった。とにかく疲れたし、今後の期待より不安がいっぱいだった。

眠ろうとしていたら、日本人ゲスト2人が他の外人ゲストと余裕で英語を話していて、(なんで英語さえ話せないのにベトナム来てしまったんだ俺は…)と、ちょっと落ち込んでから寝た。

意識が途切れるまでクラクションの音は聞こえていた。

 

うちのキャンプギア話 プリムス イータ・エクスプレス

キャンプ始めたときからずっと使ってるソロクッカー。プリムスのイータ・エクスプレス。

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とてもお気に入りのクッカー

 

たしか日本ではガス検査にひっかかるとかで国内未発売&今は絶版の、SSRなソロ用クッカー。

 

蓋は浅くて超小型フライパン。

 

本来はクッカーとバーナーと風防のセットだが、バーナーは既に壊れて廃棄したので今はクッカーと風防しか残ってない。

 

プリムス製品だから風防はOD缶用。バーナーが壊れてからCB缶に移行したので、しばらく風防は使ってない。

 

現在は、このクッカーと他のバーナーを組み合わせて使っている。

 

バーナーの方は既に無いし書く気も無い。

 

クッカーをイータエクスプレスにした決め手はこの3つ。

 

 

高い熱効率

 

最大の特徴は、底面裏のヒート エクスチェンジャー。

 

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特殊な構造が熱を閉じ込める


キャンプ好きの人なら、ジェットボイルじゃん!と思うかも。

 

別に専売特許でもないのか、ジェットボイルではフラックスリングという違う名前が付けられてる。

 

表面積の大きい蛇腹構造が、火を逃がさず熱効率を高めることで、素早い沸騰が可能。

 

普通のクッカーでは火の30~40%が逃げて無駄になっているが、この構造が無駄を抑える。

 

無駄を省いて沸騰が早いということは、ガスの消費を抑えることができるので、節約に繋がり、ガス缶の小型化軽量化にも繋がる。

 

去年4月に実測した時は、バーナーは2300kcal/hで、無風の室内、水は500ml、蓋は未使用で、2分半で沸騰


ジェットボイルのZIPと同じ沸騰時間。

 

 

 

高い汎用性

 

ジェットボイルも優秀だが、このイータエクスプレスと比較して利点を挙げるなら、それは汎用性の高さ。


ジェットボイルにも色んなクッカー(ZIPやマイクロモなど)があるが、あれらは保温効果を高め、かつ鍋が熱くても素手で持てるようにカバーが付いている。

 

あのカバーは使うバーナーによっては熱で溶けてしまうから、他社のバーナーと組み合わせて使うには適さない。

セット販売していることからして、ジェットボイルのクッカーはジェットボイルのバーナー専用。

 

逆に、ジェットボイルのバーナーで、他社のクッカーを使うことはできる。

五徳が付属しているのでそれを使えば良い。

 

しかし、ジェットボイルの標準モデル、ジップの火力は1134kcal/hしかない。

 

もう壊れてしまったが、イータエクスプレスのバーナーは2143kcal/hだった。

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バーナーが生きてた頃の写真

 

いま自分が使ってるイワタニのジュニアコンパクトバーナーは2300kcal/h。

 

つまり、ジェットボイルの標準モデルのバーナーで他社のクッカーを熱した場合、バーナーの火力が低いので、熱するのが遅い。

 

ジェットボイルの高火力なモデル フラッシュなら火力は2269kcal/hなので、他社のクッカーでも普通に熱せれるが、価格は上がる。

 

イータエクスプレスのクッカーは防護カバーが無いので他社の直噴型バーナーにも使えるし、バーナーは普通の火力なので、他社のケトルなどでも普通に熱することができる。

 

これが、イータエクスプレスの汎用性の高さ。

 

 

 

 ノンスティック加工

 

 ノンスティック加工とは、鍋やフライパンなどが料理で焦げ付きにくくなる、汚れが落としやすい加工のこと。

 

他の言い方があったりして、細かく説明するとものすごく長くなるので割愛。

 

イータエクスプレスのクッカーには3層チタニウム ノンスティック加工が施されている

 

クッカーの内側が黒くてツルツルしてるのがそう。

 

キャンプ道具ではない普通のフライパンにも使われてる技術なので珍しくはないが、フライパンではないクッカーも蓋も加工されているのは実は珍しい。

 

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ノンスティック加工は黒ツヤがある

 

例えば、モンベルアルパインクッカーシリーズにはこの加工はされてない(フライパンは加工有り)し、スノーピークでも全てのクッカーには加工されてない。

 

耐摩耗性を上げる加工とかはされているが。

 

有名なメスティンに至っては無垢アルミニウムなので、何の加工もされてない。 

 

そもそもクッカーは煮る系の道具であって、フライパンのような焼き目的ではないので、焦げ付くことは少ないから加工の必要性が無い、と考えられている?

 

しかし、自分のように環境に配慮したり冷え性とかで洗い物がつらく、「キャンプ場で洗い物をせず、持って帰ってから洗う派」にとっては、ウェットティッシュで拭うだけでも汚れが取れやすい加工は、とても大事なこと。

 

一般的には2層コーティングなので、イータエクスプレスの3層コーティングはさらに丈夫で長持ちになる。

 

 

 

 

 

 

 以上の3つがイータエクスプレスの気に入ってる特徴。

 

他のギアは違う商品に手を出したりしていますが、クッカーだけは他のものを買わず、ずっとこれを使っている。

 

ご飯を炊く時に、ノンスティック加工のおかげで米がこびり付きにくいのは、とても助かる。

 

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煮るなり蓋で焼くなり

 

壊れるまで使おうと決めていますが、壊れて買い換えになったとき、イータエクスプレスと同等の性能を持つクッカーが存在しているのか、ちょっと心配。

 

大事にしよう…。

 

みなさんも良い道具に巡り会えますように。

 

 

 

 

バイクソロキャンパーの道具一覧 その3

道具の紹介その3は、大好きな焚き火系ギア。

 

その1と、その2もあります。

 

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焚き火のためにキャンプしてるようなものなので、紹介するのも楽しいですね~。

 

 

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①焚き火台

スノーピークの焚き火台Sを使ってます。

1.8kgとやや重たいですが、分厚いステンレスを使っているおかげで安定性、耐久性、耐荷重がとても良いです。

売ってる薪をどんどん乗せても大丈夫なほど頑丈で、とても頼りになります。

設営撤収はサッと畳むだけで、思ったよりコンパクトに収納できます。

サイズ的に一般的な薪を乗せると少しはみ出ますが、薪が炭化して短くなっていくのに合わせて押し込んでいけば問題ありません。

 

 

②スパッタシート

スパッタシートとは、溶接などの作業時に飛び散る金属粒や火花などを受けるための耐火シートです。

色んな種類がありますが最近は、軽く、丸めて収納できて柔らかいカーボンフェルトのスパッタシートを使ってます。

これを焚き火台の下に敷くことで、落ちる熾き火や灰からキャンプ場の芝生や地面を守ります。

スノピ焚き火台には、純正のベースプレートが市販されてるのですが、鉄板なので重たいですし、焚き火台と同じ面積しかないので落ちた熾火や灰を受け止めきれません。

一時期、ベースプレート代わりに餃子プレートで代用していたのですが、やはり小さいし重たかったです。

ただし、耐火繊維とは言え高温のものが接触し続けると破れるので、消耗品として考えた方が良いかも。コスパが良いかと問われたら、良い!とは言えないかもですね。

 

 

③反射板

蛇腹になってるので広げて、焚き火台を半円形に囲むようにこれを立て、炎の遠赤外線を自分に集中させることで暖を取る道具です。

バイクキャンパーは車キャンパーのように大きなテントの中で過ごすことができませんし、薪ストーブも基本的には大きすぎて持っていけません。

寒い外で焚き火に当たって暖を取るしかないので、この反射板でさらに温かくしようというわけです。

 

 

④薪割り用ナイフ

モーラナイフのガーバーグを使ってます。

バトニング(薪をナイフで割る方法の一つ)向きのナイフとしては安価なモデル。

ナイフはとても奥が深いです。

キャンプを始めた頃はホームセンターで売っていた小さい鉈を使ってましたが、数回バトニングしただけで、薪ではなく鉈の柄が割れました…。

危ないので、半端な刃物はもう使いたくありません。 

 

 

⑤火バサミ

テンマクデザインのキングトングを使ってます。

先端が独特の形状で細い枝でも掴めますし、なめ皮が巻いてあるので素手でも冷たくない特殊なものです。

100均の火ばさみは貧弱だしどうせ安物と思ってしまうのが何だか不憫で、ずっと使う道具には愛着が湧く方が良いと思って、思い切って買いました。

 

 

⑥焚き火パーカー

モンベルのフエゴパーカーを自分で緑色に塗装したオリジナル。

モンベル製品の中で1番好きというか、すごいと思ってるギアです。

コットンだけでなく、ビニロンという特殊な繊維を使っているので、火の粉程度なら穴は開きません。しかも比較的安く、他社のように分厚くないので収納性も良い!

焚き火をすると飛んだ火の粉で服にすぐ穴が開くので、こういった焚き火パーカーの類いを使うのをおすすめします。

ちなみにコットン100%のパーカーは、化繊より火の粉には強いですが、穴は開きますし燃えるので、安全なわけではないです。

 

 

⑦フリース系の指ぬき手袋

冬に、焚き火以外の作業、テントの設営撤収などで着けている手袋。

冷え性だし、焚き火に手をかざしてばかりいると乾燥して指がヒビ割れるので、これが便利です。

 

 

⑧本革手袋

オレゴニアン・キャンパーの、牛革100%カウハイドレザーを使用したグローブ。

燃える薪や熾き火(赤熱した炭)でも一瞬ならガシッと掴めるすごいギア。

ワックス加工されてるので水を弾きます。

 

 

⑨火消し袋

ネイキッドラボのアッシュサック。

焚き火で残った熾火を入れて酸素を遮断し鎮火させるための袋です。撤収道具ですね。

耐熱ガラス布に、縫製は難燃のアラミド糸。

両面シリコンコーティングなので撥水性も併せ持ち、お手入れも簡単。

断熱はできないので、熾火を入れたら触らないように注意しましょう。

寝る前に熾火を入れて、朝になれば消火できてるので、そのまま持ち帰るか灰捨て場に中身を捨てましょう。

同じ用途の道具では火消し壺が一般的ですが、バイクキャンパーにとって火消し壺は嵩張って大変です。

この袋なら柔らかくて軽いので積載に困りません。

 

 

 

以上です。

 

焚き火台は特に種類が多く、形も全然違うので選ぶのに迷います。

 

しかし焚き火は冬キャンプの生命線ですし、夏でも醍醐味の一つなので、よくよく考えて決めましょう。

 

これらの道具の中で個人的に大事だと思ってるのは、スパッタシート火消し袋です。

 

面白みのある道具ではないので意外かもしれません。

 

しかし、キャンパー人口の増加に伴い、キャンプ場でのマナーを守らない人間も増えていることですし、芝生や地面を守る対策や、鎮火する道具は、地味ですがとても大切なんだと発信していきたいです。

 

キャンプする以上、結局は人間のエゴなんですが、それでも自然に配慮して出来ることはあるので、自分たちの居場所は自分たちで守るしかありません。

 

こういったマナーとか心意気についてもいつか記事にするつもりです。

 

それでは、また。Have a goodspeed.

 

 

 

 

 

バイクソロキャンパーの道具一覧 その2

その2の道具紹介では、調理道具や雑貨。

 

緑色の数字の道具全てと⑧のナイフは、右にある温泉マークのポーチにまとめて入れてます。

 

他のものはクロスカブに積んだホームセンター箱に、隙間無く整頓して入れます。

 

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①クッカー&バーナー

プリムスのイータエクスプレス。

たしか日本ではガス検査でひっかかるとかで国内未発売&絶版のSSRクッカー。

底にはヒートエクスチェンジャーが備わっており、高効率でクッカーを熱する。 

鍋も蓋もテフロン加工がされているのはすごい。

クッカーとセット販売のバーナーは壊れたので、プリムスのジュニアバーナー使ってます。

 

 

②フライパン

北米のキャンプメーカー、チヌーク製のフライパン。

径19.5cm、テフロン加工。

ケトルがすっぽりハマります。

 

 

③ケトル

プリムスのやかん。温かい飲み物が欲しい冬は必須と言ってもいい道具です。

傾けてもハンドルがブレず、蓋は限界まで落ちないのを探しましょう。

夏は料理次第で持っていくか決める感じです。

 

 

④ガス缶+カバー

夏はノーマルガス、冬はパワーガスに変えて使っている。

昔はOD缶を使っていたがランニングコストと入手しやすさを考慮し、CB缶を使うバーナーに移行した。

缶がそのままだと色味が派手なのでそれを隠すのと、基本は2本持っていくのでどっちが使用済みかすぐわかるようにカバーを付けている。

 

 

⑤保温ボトル

アースウェル製。

冬に料理をする前に熱湯を入れておけば、食後にすぐ温かいスープやココアが飲めるので便利です。

ケトルを布で包むとかして代用しても良いですね。

 

 

⑥保温マグ

老舗のスタンレー製。

蓋付きサーモマグは冬の最強ギアです。ただし持った時に冷たいのを何とかしたい。

夏はチタンのシングルマグに切り替えます。

 このまえ記事にしました。

 

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⑦折り畳み食器

フォッジルズ製。

サラダをよそえそうな皿、スープ系にちょうどいいカップ、いろいろ使えるボウルの3種類を使ってます。

平らに畳めて、まな板代わりにもなるので、道具の削減に繋がっています。

毎回、紙皿 を捨てるのは環境に悪いので。

 

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⑧調理用ナイフ

 モーラナイフのエルドリス。

調理の際は薪割り用とは別で小型ナイフ使ってます。

食材は家で切って持っていってもいいので必須ではないですが、現地の近くのスーパーで思いつきで果物買ったりとか、あるんですよね~。

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⑨ショルダーバッグ

モンベルのポケッタブルライトショルダーM。

食材類を入れるバッグ。とにかく何でも1つにまとめると楽です。

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⑩クーラーボックス

モンベルのクーラーボックス。容量2.5リットル。

お酒はあまり飲まないし、一人分の冷凍肉を持っていく程度ならこの大きさで十分。

 

 

 

⑪トイレットペーパー+カバー

 濡らしたら元も子もないので、ソフトケースに入れている。

トイレに紙が無いキャンプ場や、ちょっと何か拭きたい時など、色々使える。

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⑫ソークアップタオル

モンベル製。夜露や結露で濡れたテントやタープを拭くための、高吸水性スポンジタオル。

 

 

 

⑬小型防水バッグ

モンベルのプロテクションアクアペル1L。

防水のクッション入り小型スタッフバッグ。

モバイルバッテリーや小型スピーカーが入れてあります。

 

 

 

⑭ポーチ

CALL OF THE WILD製のオンセンポーチ。

温泉マークが気に入ってつい買ってしまいましたw

ほとんどの小物を収納できます。

 

 

 

⑮チタン製フォークとスプーン

スノーピーク製。キャンプを始めた7年前からずっと使ってます。軽くて丈夫。

マシュマロ炙ったり、樹脂製が使えない時に使います。

 

 

 

⑯樹脂製フォークとスプーン 

 ユニフレーム製。

鉄系カトラリーはクッカー類の加工を削りやすいので、今は樹脂製がメインです。

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⑰トーチ

SOTO製。

100円ライターを組み込んで小型バーナーにする道具。

 

 

 

⑱ヘッドランプ

モンベル製。必需品。電気の無いキャンプ場でトイレに行った時など、両手が使えないと困る。

 

 

 

⑲LEDランタン

スノーピークのたねほおずき。

普通はサブランタンとして使うサイズですが、焚き火もあるし俺にはこの光量で十分です。

小さいわりには、丸っこいせいで収納性が悪いですが、炎のように光が揺らぐモードが気に入ってます。

 

 

 

⑳電池

予備の電池も必需品。

 

 

 

㉑食器洗剤

小型容器に詰め替えてあります。

基本的に、使った食器はウェットティッシュで拭って家に持ち帰ってから洗います。

キャンプ場は下水処理がどうなってるかよくわからないから、自然への悪影響を避けるためなのと、冷たい水で洗い物がしたくないからw

なので洗剤は使いませんが、困った時のために一応持っていきます。

 

 

 

㉒食器洗いスポンジ

洗剤と一緒で持ってるだけで使いませんw

 

 

 

㉓体を洗うタオル

温泉用。よく泡だって速乾性のもの。

 

 

 

㉔体を拭くタオル

温泉用。モンベル、速乾性のもの。

 

 

 

正露丸

 

 

 

㉖歯みがきセット

 

 

 

㉗火吹き棒

 キャプテンスタッグ製。クリップ部分が壊れたけどパイプだけで使える。

口とかで息を吹きかけると灰が舞って酷いことになるが、これなら大丈夫。

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モンベル製品は安いのに性能が確かなものが多いので重宝します。

 

でもモンベルだらけになるのが何だか悔しいので、テントとか大型ギアは他メーカーのを使ってます。

 

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コンパクトアドベンチャー ADV150を契約 購入の決め手とカスタム案

2年ほど前から、高速に乗れるバイクがまた欲しいとずっと考えていました。

 

ついに、先日発売したばかりの、ADV150を契約しました!

 

インドネシアのモーターショーで発表される前から気になっていたスクーターです。

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出典:HONDA公式サイト ADV150 ゲイエティーレッド

 

 

購入の決め手となった点だけ書いときます。

 

性能や元となったPCXとの比較に関しては色んなサイトで検証してるのでそっち見て下さい。

 

  1. フロントサスは150ccクラス最長のストローク
  2. リヤサスにはリザーバータンク付ダンパー
  3. リヤタイヤは1サイズ太い
  4. 前後ディスクブレーキ
  5. 大型クロスオーバーバイクと同じ最低地上高
  6. 流線型ではない角張ったミリタリーらしい面構え
  7. 高速道路に乗れる

 

荒れた路面での走破性のために足回りが徹底的に強化されているんですよね~。

 

顔も最高にカッコ良いです。正面から見ればフルカウルバイクみたい。

 

キャンプによく行く自分にとっては、オンロードバイクであっても荒れた路面に適応するのが大事。

 

そして一番必要なのが、高速道路に乗れること。

 

実は2018年にフォルツァの新型が発売した時も迷ったんですが、以前乗っていたCBR250Rと同じ排気量なのに車重も車格も大きくて、気軽さが感じられなかったのでやめたんです。

 

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個人的に気になるバイクの車体比較

緑:クロスカブ(旧型)

茶:ADV150

紫:CBR250R(MC41)

青:フォルツァ(新型)

黒:レブル250

赤:X-ADV

 

フォルツァはでかすぎました…。

 

ADV150なら今乗ってるクロスカブとほぼ一緒です。

 

クロスカブぐらいの大きさと軽さなら倒れても平気ですし、キャンプ場をぐるぐる走って良いサイトを探したり、荒れた地面や砂利道を走るのも楽しいです。

 

じゃあ何で軽いオフ車にしないかっていうと、高速道路をずっと走るにはつらい形で、クラッチレバーの操作が面倒くさく、積載性能が低いからです。 

 

今のクロスカブはオリジナルカスタムを幾つも施したので見た目は最高に好きなんですが、高速道路に乗れないことだけが欠点でした。

 

クロスカブは各部の塗装だけでなく、別の型式のカブからリヤフェンダーを移植するなど、徹底的にこだわり抜きました。

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うちの軍用クロスカブ

 

で、ADV150も自分専用機としてカスタムする予定なので、案を考えてみました。

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ADV150 キャンプツーリング用カスタム案

 

今のところ決定しているのはETCだけですが、目当ての大型リアキャリアが発売すれば装備し、10月になればグリップヒーターも装備します。

 

サイドパニアはステーそのものが重たいので、できれば化繊系サイドバッグ 。

 

アドベンチャーモデルらしくマフラーが上向きなので、サイドバッグと干渉しないかが気になりますね。

 

大型シートバッグか大型防水バッグにするかは決めかねてます。

 

ホムセン箱でもいいですが、スクーターに箱積んだことないので、試してみないと何とも言えません。

 

シートバッグ60、サイドバッグ40、シート下スペース28、合わせて容量は約128リットル確保できるはずです。

 

今のクロスカブが、ホムセン箱60、サイドバッグ32、防水バッグ30で、計122リットルでかなり余裕があるので、問題無いでしょう。

 

各パーツの塗装と、銀色のカウルを黒いカウルに変えます。

 

クロスカブが渋いオリーブグリーン単色だったし、ADVも同じだとつまらない。

 

できれば思い切って森林迷彩にしてみたいです。

 

でも最低3色は塗料使うから金額が予想できないし、そもそも模様とかどうするんだろう…。

 

もし難しそうだったらカーキ色ですかね。

 

フロアステップサイドバーはタオルとか軽いキャンプギアならバーに留めて積める気がするし、ここも塗装したら格好良さそうです。

 

今まで2台のバイクを塗装しましたが、全てを塗装するより黒い部分を残した方がぼやっとせず、全体が引き締まるので好みです。逆に黒が多すぎると地味です。

 

スクリーンは社外オプションの発売が予定されてるので場合によっては付けます。半透明の黒にしても似合いそうですが、全体の印象が重たく見えるので無しかな。

 

クロスカブはシートを茶色に塗装しましたけど、ADVはスクーターだし似合いそうに無いのでやりません。

 

マフラーはいつか気が向いたら変えても良いかも。

 

 

灯火類は全部LEDだし、シガーソケットもあるし、ミラーもウィンカーも良い形だし、変える気は無いです。

 

スクーターってスプロケとかどうなってるんですかね?買ったことないからわからない…。

 

 

 

まだ契約しただけで納車してないのに、こんなに考えてますw

 

元のデザインが既にカッコ良いので、クロスカブほど弄りたい部分は無い感じです。

 

クロスカブは時間もお金も手間も、恐ろしくかかったのでちょっと安心です。

 

みなさんも自分のバイクを自分専用機にカスタムする妄想をしてみてはいかがでしょうか。

 

うちのキャンプギア話 スタンレー アドベンチャーシリーズ 真空マグ

冬だと熱いコーヒーもすぐ冷めてしまうので、保温マグがあるととても便利。

 

気に入ってるのは、スタンレーのアドベンチャー真空マグ。

 

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出典:スタンレー公式ウェブサイト アドベンチャーシリーズ真空マグ

 

スタンレーは米国メーカーで、真空断熱ステンレスボトルやサーマルウェアを作っている。

 

ずっと、チタンのシングルマグで冬も頑張っていた。

 

シングルマグでも毎回お湯を沸かすのは面倒くさいし、猫舌だからちょうど良い温度が短い…。

 

そして、ついに保温マグを買った。

 

スタンレーのこれにした理由は3つ。 

 

 

①老舗メーカーの安心性能

 

創業100年の信頼性。

 

48℃以上を6時間保温できて、11℃以下も6時間保温できるという性能に、太鼓判が欲しかった。

 

シェアも広いから蓋を無くしたとかトラブルがあっても対応できる可能性が高い。

 

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底にいろいろ印字してある

 

底に「BPAフリー」との印字。

 

聞いた覚えはあるけどよく知らないので調べてみた。

 

BPAとはプラスチックの原料として使用される化学物質で、容器などから飲食物に移って人体に取り込まれるそう。

 

人体の内分泌系への悪影響が懸念されてるそうで、欧米を中心にBPAを含まない製品が重要視されてるらしい。

 

 

 

②蓋が2種類

 

これが一番の決め手。

 

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右の2つが蓋

 

左側の蓋は飲み口があるから、ある程度保温力を維持したままサッと飲める。

 

右側の蓋は完全な蓋で、取っ手がついている。中身を入れたまま持ち運ぶ用。

 

使ってから分かったが、右の蓋は取っ手のおかげで、飲み物に触れる部分をテーブルに接触させずに写真のように置いておけるから地味に便利。

 

2つの蓋は合体しても良いし、バラバラでも使える。どっちもパッキンが付いてるから溢れず安心。

 

ただ、保温してたらキャンプ中に熱すぎてほとんど飲めないので、キャンプ中は右の蓋はあまり使わない。

 

 

 

③シンプルな見た目が好き。

 

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無骨でタフな見た目

 

 

 

選んだ理由は以上の3つだが、使ううちに1つ改善点が見えてきた。

 

持った時に冷たい

 

ステンレスの真空マグだからどうしようも無いが、これだけ気になる。

 

対策としては、手になじみやすくて冷たくない塗装を施すとか、ぴったりサイズの布を巻くorカバーを着けるとか?

 

まぁ、大した問題でもないけど。

 

ちなみに驚いたのが、日本では有名な象印、タイガー、サーモスなどの主要な保温容器メーカーはアウトドア向きなマグを積極的に作ってない。

 

作れば売れそうなのに。

 

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寒いキャンプは体の中からも温めたい

 

 

 

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