WandeR:Automata

バイクとキャンプと旅の話

うちのキャンプギア話 プリムス イータ・エクスプレス

キャンプ始めたときからずっと使ってるソロクッカー。プリムスのイータ・エクスプレス。

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とてもお気に入りのクッカー

 

たしか日本ではガス検査にひっかかるとかで国内未発売&今は絶版の、SSRなソロ用クッカー。

 

蓋は浅くて超小型フライパン。

 

本来はクッカーとバーナーと風防のセットだが、バーナーは既に壊れて廃棄したので今はクッカーと風防しか残ってない。

 

プリムス製品だから風防はOD缶用。バーナーが壊れてからCB缶に移行したので、しばらく風防は使ってない。

 

現在は、このクッカーと他のバーナーを組み合わせて使っている。

 

バーナーの方は既に無いし書く気も無い。

 

クッカーをイータエクスプレスにした決め手はこの3つ。

 

 

高い熱効率

 

最大の特徴は、底面裏のヒート エクスチェンジャー。

 

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特殊な構造が熱を閉じ込める


キャンプ好きの人なら、ジェットボイルじゃん!と思うかも。

 

別に専売特許でもないのか、ジェットボイルではフラックスリングという違う名前が付けられてる。

 

表面積の大きい蛇腹構造が、火を逃がさず熱効率を高めることで、素早い沸騰が可能。

 

普通のクッカーでは火の30~40%が逃げて無駄になっているが、この構造が無駄を抑える。

 

無駄を省いて沸騰が早いということは、ガスの消費を抑えることができるので、節約に繋がり、ガス缶の小型化軽量化にも繋がる。

 

去年4月に実測した時は、バーナーは2300kcal/hで、無風の室内、水は500ml、蓋は未使用で、2分半で沸騰


ジェットボイルのZIPと同じ沸騰時間。

 

 

 

高い汎用性

 

ジェットボイルも優秀だが、このイータエクスプレスと比較して利点を挙げるなら、それは汎用性の高さ。


ジェットボイルにも色んなクッカー(ZIPやマイクロモなど)があるが、あれらは保温効果を高め、かつ鍋が熱くても素手で持てるようにカバーが付いている。

 

あのカバーは使うバーナーによっては熱で溶けてしまうから、他社のバーナーと組み合わせて使うには適さない。

セット販売していることからして、ジェットボイルのクッカーはジェットボイルのバーナー専用。

 

逆に、ジェットボイルのバーナーで、他社のクッカーを使うことはできる。

五徳が付属しているのでそれを使えば良い。

 

しかし、ジェットボイルの標準モデル、ジップの火力は1134kcal/hしかない。

 

もう壊れてしまったが、イータエクスプレスのバーナーは2143kcal/hだった。

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バーナーが生きてた頃の写真

 

いま自分が使ってるイワタニのジュニアコンパクトバーナーは2300kcal/h。

 

つまり、ジェットボイルの標準モデルのバーナーで他社のクッカーを熱した場合、バーナーの火力が低いので、熱するのが遅い。

 

ジェットボイルの高火力なモデル フラッシュなら火力は2269kcal/hなので、他社のクッカーでも普通に熱せれるが、価格は上がる。

 

イータエクスプレスのクッカーは防護カバーが無いので他社の直噴型バーナーにも使えるし、バーナーは普通の火力なので、他社のケトルなどでも普通に熱することができる。

 

これが、イータエクスプレスの汎用性の高さ。

 

 

 

 ノンスティック加工

 

 ノンスティック加工とは、鍋やフライパンなどが料理で焦げ付きにくくなる、汚れが落としやすい加工のこと。

 

他の言い方があったりして、細かく説明するとものすごく長くなるので割愛。

 

イータエクスプレスのクッカーには3層チタニウム ノンスティック加工が施されている

 

クッカーの内側が黒くてツルツルしてるのがそう。

 

キャンプ道具ではない普通のフライパンにも使われてる技術なので珍しくはないが、フライパンではないクッカーも蓋も加工されているのは実は珍しい。

 

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ノンスティック加工は黒ツヤがある

 

例えば、モンベルアルパインクッカーシリーズにはこの加工はされてない(フライパンは加工有り)し、スノーピークでも全てのクッカーには加工されてない。

 

耐摩耗性を上げる加工とかはされているが。

 

有名なメスティンに至っては無垢アルミニウムなので、何の加工もされてない。 

 

そもそもクッカーは煮る系の道具であって、フライパンのような焼き目的ではないので、焦げ付くことは少ないから加工の必要性が無い、と考えられている?

 

しかし、自分のように環境に配慮したり冷え性とかで洗い物がつらく、「キャンプ場で洗い物をせず、持って帰ってから洗う派」にとっては、ウェットティッシュで拭うだけでも汚れが取れやすい加工は、とても大事なこと。

 

一般的には2層コーティングなので、イータエクスプレスの3層コーティングはさらに丈夫で長持ちになる。

 

 

 

 

 

 

 以上の3つがイータエクスプレスの気に入ってる特徴。

 

他のギアは違う商品に手を出したりしていますが、クッカーだけは他のものを買わず、ずっとこれを使っている。

 

ご飯を炊く時に、ノンスティック加工のおかげで米がこびり付きにくいのは、とても助かる。

 

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煮るなり蓋で焼くなり

 

壊れるまで使おうと決めていますが、壊れて買い換えになったとき、イータエクスプレスと同等の性能を持つクッカーが存在しているのか、ちょっと心配。

 

大事にしよう…。

 

みなさんも良い道具に巡り会えますように。