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バイクとキャンプと旅の話

実際に使ったキャンプギアの話 クロノスドーム1型

今まで使ったキャンプギアで一番お世話になった道具と言えば、モンベルのクロノスドーム1型です。

 

いくつかテントを使ってきましたし、仕事上いろんなテントを設営したことがありますが、その中でも初心者におすすめのテントです。

 

うちのクロノスは日本全国弾丸ツーリング、北海道ツーリング2回、日本一周などで、6年間使いました。

 

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初の北海道ツーリング 洞爺湖でキャンプ

 

【素材】■キャノピー:68デニール・ポリエステル・タフタ[通気撥水加工、難燃加工]
■フロア:70デニール・ナイロン・タフタ[耐水圧2,000mmウレタン・コーティング、難燃加工]
■フライシート:75デニール・ポリエステル・タフタ[耐水圧1,500mmウレタン・コーティング、難燃加工]
■ポール:7001超々ジュラルミンアルマイト酸化皮膜加工]
(ポール径)∅8.5mm
【本体重量】1.95kg(2.19kg) ※本体重量はポール、フライシートを含む重量です。( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】ゴールデンオレンジ(GDOG)、スカイブルー(SKB)
【特長】独自の構造による広い天頂部/通気性に優れ、室内の温度調整も容易
【構成】テント本体1、フライシート1、本体ポール1組、∅3mm張り綱5本、16cmアルミペグ14本、ポール応急補修用パイプ1本

 

出典:モンベルオンラインショップ クロノスドーム1型

 

 

自分の使っていた昔のモデルと現行品ではマイナーチェンジしているので、若干スペックが違いますが、構造はほぼ同じです。

 

クロノスをおすすめする理由はいくつかあります。

 

 

 

①現在の主流である自立ドーム型

 

構造は現在のテントの主流、自立ドーム型。

 

元を辿れば発祥は極地用にいきつくので、特徴としては合理的・軽量・コンパクトです。

 

荷物の軽量コンパクトを常とするバイク乗りならば、最適な構造です。

 

フライの素材はポリエステルで、軽くて水を吸わないので、濡れても拭けば乾くのは早く、軽量化に繋がっています。

 

 

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日本一周中 ねぶた祭臨時キャンプ場 ドームテントだらけ

 

 

 

②出入り口、前室が広い

 

クロノスはどっちかと言えば山岳用ではなくキャンプ用なので、出入り口は幅が広い辺にあり、テントの出入りがしやすいです。

 

出入り口は向かって右側から、フライシートを半分だけ開けて入るような感じ。

 

昔のモデルは、側面すべてが出入り口でしたが、2020年現在は半分になり、実用的になってます。

 

開かなくなった部分は小物を入れるサイドポケットになりました。

 

そして、出入り口の幅が広いので、前室の幅も広いです。

 

雨でも調理しやすいですし、フライシートを閉めても、ヘリノックスのチェアワンやブーツが楽におけました。

 

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テントの中から調理器具だけ前室に出して調理する

 

 

 

③通気性が良い

 

出入り口とその反対側がメッシュにできます。

 

通気性が良いと空気が循環するので、夏は涼しいですし、冬は結露を軽減します。

 

冬はメッシュにしたら寒いんじゃないか思うかもしれませんが、登山ではないキャンプでのテントはあくまで風雨を防ぐものであって、暖かさに直結するものではないです。

 

同じモンベルのステラリッジテントは登山用なので、メッシュにできる部分は少なくなってます。

 

キャンプであれば、寝袋がちゃんと季節にあったものならば問題ありません。

 

むしろ、結露で色んな道具が濡れる方があとあと大変です。

 

ただ、これもテントの素材が変わるといろいろ違うのですが、長くなるので省きますw

 

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メッシュにできる面積は大きい



 

④ソロに丁度良いサイズ感

 

1型は、中肉中背の自分と、横にヘルメットなどの荷物が一列に置けるぐらいの面積と、中で着替えれるぐらいの空間があります。

 

設営してもそんなに大きくないので、木と木の間などの狭い場所でも設営することができます。

 

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日本一周中 公園の東屋で野宿

 

 

 

⑤耐水・耐風性能

 

フロア(テントの床)の耐水圧は2,000mm。フライシートの耐水圧は1,500mm。

 

安いアウトドア用品だと、スペック上はまともな耐水圧でも、シームテープ(生地の縫い目、繋ぎ目を防水する)の処理がいい加減で、染みてくることがあります。

 

一般的なテントの耐水圧は2,000mmぐらいなので、風によって雨が加速する嵐の中では耐水圧を軽く越えるため、シームは関係無く浸水します。

 

北海道の積丹で、ポールを支えないと折れそうなぐらいの強風と雷雨を食らったことがありましたが、特に破れも折れもせず、嵐が過ぎたあと確認しても特にこれと言って内部への浸水はありませんでした。

 

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北海道 積丹の野塚野営場 海から黒い雲が近づいてくる…

 

運が良かったのか、それほど風が強くなかったのか…。

 

このときフライシートは浸水していたかもしれませんが、雨でめちゃくちゃだったのでよくわかりませんw

 

買ってから6年目に普通の雨で天井から浸水するようになりました。

 

個人的にはそれだけ使えれば十分だと思います。

 

 

 

 

 

⑥値段が安め

 

値段は2万円台。登山メーカーMSRの似たモデルよりちょっと安価。

 

信用ならないメーカーからガチメーカーまでテント全体を通して見れば、安い部類に入ります。

 

安物買いの銭失いになりたくないなら、最適なテントと言えます。

 

 

 

おすすめする理由のまとめです。

 

  1. 現在の主流である自立ドーム型
  2. 出入り口、前室が広い
  3. 通気性が良い
  4. ソロに丁度良いサイズ感
  5. 耐水・耐風性能
  6. 値段が安め

 

6年使って唯一不満だったのは色ぐらいでしたw

 

キャンプに慣れてくれば自分の方向性がわかるので、性能よりも見た目に天秤を振ったり色々できますが、初心者のうちは、安さをとるか王道をとるかだと思います。

 

そういう初心者層にはクロノスドーム1はとてもお勧めできます。

 

6年使ってやっと雨漏りしてきました。

 

修理できたのですが、修理しても経年劣化で他の箇所がまた雨漏りしそうだし、そろそろ新しいテントを使いたかったので、買い換えました。 

 

買い換えて、メインで使ってるテントもドーム型で、茶色だし性能も良くてすごく気に入っていますが、本音を言えば「クロノスの方が良かったな…」と思う部分が確かにあります。

 

色んなテントを使っていると、誰にでもおすすめできるテントなんて無くて、たくさんの選択肢の中から自分に合ったテントを選ぶのがこの界隈なんだな~と実感します。

 

みなさんも良いテントに巡り会えますように。

 

それでは、また。